Q.治療期間は、どのくらいかかりますか？
子どもの場合、矯正治療が完了するのは、全ての永久歯が生え揃い、顎の成長が安定する時期（一般的には男性15〜16歳、女性14〜15歳）以降です。従って長い場合は、数年に渡ることがあります。
Q.治療中の痛みはありますか？
個人差はありますが、装置装着後とワイヤの調節後は違和感と痛みを感じることがあります。痛みは数日で消え、治療期間が長くなるにつれて、痛みを感じることも少なくなります。
Q.目立たずに矯正できますか？
矯正材料の開発とともに従来の矯正装置も、より小さく目立たないものになってきましたが、歯の表側に矯正装置をつけずに歯の裏側に装置をつけることで、他の人に気付かれることなく治療を行うことができる舌側矯正という治療法もあり、当院でも行っています。 また症状によっては、自分で着脱できる透明なマウスピースのような装置を用いることで、食事も歯磨きも、いつもどおりできる矯正治療も行っています。これは、ブラケット・ワイヤーを使用する矯正治療と違い、装着していても外見上ほとんどわかりません。
Q.どのくらいの間隔で通院するのですか？
矯正治療は次の３つの時期に分かれています。
【1】観察期間
装置を使わずに永久歯の生え方や顎の成長の仕方を観察する期間は、およそ3〜6カ月に一度くらい来院していただきます。
【2】動的治療期間
実際に装置を使って、歯や顎を積極的に動かす期間は、3〜4週間に一度くらい来院していただきます。
【3】保定期間
動的治療期間終了後、正しい位置にある歯や顎が後戻りしないように簡単な装置を使って観察します。およそ3〜6カ月に一度くらい来院していただきます。
Q.一回の治療時間はどのくらいかかりますか？
一回の治療時間は大半が20分以内ですが、治療の内容によっては30分〜2時間程度必要なときもあります。
Q.虫歯があっても矯正できますか？
虫歯によるひどい痛みがある場合は別として、矯正治療の前に治した方が良い虫歯と治療中に治した方が良い虫歯がありますので、一度ご相談ください。
Q.矯正装置を着けると、虫歯になりませんか？
矯正治療中は、口の中に装置を着けていますので、食べかす等が装置と歯のあいだに溜まり、虫歯になりやすくなります。指導された通りに歯磨きを行ってください。
Q.歯は抜かなければいけないのですか？
歯と顎骨の大きさの不調和を有する症例の治療においては、歯を抜く必要もありますが、インプラントアンカー等、最新の技術を導入することにより、その頻度は飛躍的に少なくなっていますので、ご相談ください。
Q.手術をすることもあるのですか？
通常の歯列矯正では、きちんと噛み合わせを回復できないほど、上顎・下顎あるいは上下顎の骨の位置が大きくずれている場合に、外科的手術を併用した矯正治療を行います。
Q.大人でも治療できますか？
何歳からでも治療は可能です。しかし成長期にしか行えない治療と、成長終了後に治療を始めたほうが良い治療がありますので、 ご相談ください。
Q.歯周病でも治療できますか？
まず歯肉の炎症を治してから矯正治療をするのが一般的です。歯槽骨（土台の骨）や顎の骨の状態によっては治療に限界がありますので、十分な検査が必要です。
Q.矯正中に、気をつける食べ物はありますか？
ガムや飴など歯に詰まりやすいものや、固いものは装置を破損する恐れがありますので、なるべく食べないようにしてください。
Q.学校生活に不便はありませんか？
基本的に授業への支障はほとんどありません。ただ装置によっては英語の発音をしにくい場合があります。またクラブ活動のなかには吹奏楽部で、管楽器を演奏する場合、吹くのに慣れるまで少し時間がかかると思いますが、吹けないことはありません。 ただし、治療の内容によっては2〜3日間、痛みが出ることがありますので、試験前やスポーツの試合前、大切な行事前などは集中できないと困りますので、前もってお伝えください。
Q.矯正中もスポーツできますか？
一般的なスポーツで、矯正歯科治療が支障になることは殆どないと思われます。しかし、格闘技等の顔面を強打する恐れのあるスポーツは唇の内側を切ってしまうので、お勧めできません。また治療の内容によっては2〜3日間、痛みが出ることがありますので、試合前など大切な行事がある場合は、前もってお伝えください。
Q.妊婦は矯正治療できますか？
矯正歯科治療は、妊娠中でも問題なく受けられます。しかし抜歯をする場合は、抗生物質の服用や局所麻酔の使用、またレントゲン撮影は控えなければなりません。妊娠した時や可能性がある時は、事前に必ずお知らせ下さい。
